2024年05月07日
夜半参り
年や馬ぬ走い、と言うがもう4月も終わり、5月となった。
以前の「ヨーテー節と湧川ヨーテー節」の記事に書いたのだが、2月に今帰仁村に滞在した折に、以前屋我地島で「ヨーテー節交流会」を開かれた玉城健雄さんと、湧川で区長なども経験された嘉陽崇さんのお二人から「ヨーテー節」の歌詞などの資料を頂いた。
今帰仁村の隣である屋我地島や、今帰仁村の南側で屋我地島と交流があった湧川には、ヨーテー節が盛んだったのだ。もちろん湧川には今帰仁ミャークニーもあったから、共通する歌詞ももちろんある。
気になったのはこの歌詞。
どちらにもこの琉歌が出てくる。
遊びする屋我地 恋路する湧川
夜半参ぬ立ちゅる天底門口
モーアシビに加わった屋我地 恋しい人と歩いた湧川。そして夜半参が立っている天底の門口。
屋我地島(名護村)と湧川(今帰仁村)は経済でも遊びでも結びつきが強かった。
「夜半参り」が行われていたの今帰仁村の天底(あみすく、と普通読むが「あみす」と読むこともある)だという。
私の滞在した宿が天底にあった事もあり、夜半参(女性が命を掛けて夜中に願を立てに男装してお参りすること)をした天底門口を探してみた。
朝の散歩では近くのそれらしい場所を徘徊した。
門口とは「入り口」の事であるが、もしかしたらここだったのかもしれないと想像した場所がこの「天底毘沙門大主」と言う場所だった。
夜半参とはどのようなものだったか。
明治期に作られた歌劇がある。
ある資料によれば、それは中国の冊封使を歓待するための御冠船踊りに出演した踊り手に恋をした女が男装して拝所などでお百度参りのようなことをしたことが始まりだという。
地方にはモーアシビがあり男女の出会いがあったが、首里、那覇などではそのような野遊びがなく、夜半参りをすることで出会うことが生まれた、と。
今思い出したのは八重山民謡の「月ぬまぴろーま節」だった。
月に願いを掛けて夜半参りをする女性の気持ちをうたったものだ。
たるーの島唄まじめな研究
https://taru.ti-da.net/e2065758.html
そして曲はこのYouTubeに。
https://youtu.be/gldnbZdVIig?si=hN1XhO0SPp0Hrbkk
もう時代が遥かに昔のこととなり、どこで、どのような夜半参りが行われたのか、知る由もない。
想像するだけでも、今帰仁ミャークニーやヨーテー節をより理解することになるだろう、という少し投げやりな気持ちかもしれない。
以前の「ヨーテー節と湧川ヨーテー節」の記事に書いたのだが、2月に今帰仁村に滞在した折に、以前屋我地島で「ヨーテー節交流会」を開かれた玉城健雄さんと、湧川で区長なども経験された嘉陽崇さんのお二人から「ヨーテー節」の歌詞などの資料を頂いた。
今帰仁村の隣である屋我地島や、今帰仁村の南側で屋我地島と交流があった湧川には、ヨーテー節が盛んだったのだ。もちろん湧川には今帰仁ミャークニーもあったから、共通する歌詞ももちろんある。
気になったのはこの歌詞。
どちらにもこの琉歌が出てくる。
遊びする屋我地 恋路する湧川
夜半参ぬ立ちゅる天底門口
モーアシビに加わった屋我地 恋しい人と歩いた湧川。そして夜半参が立っている天底の門口。
屋我地島(名護村)と湧川(今帰仁村)は経済でも遊びでも結びつきが強かった。
「夜半参り」が行われていたの今帰仁村の天底(あみすく、と普通読むが「あみす」と読むこともある)だという。
私の滞在した宿が天底にあった事もあり、夜半参(女性が命を掛けて夜中に願を立てに男装してお参りすること)をした天底門口を探してみた。
朝の散歩では近くのそれらしい場所を徘徊した。
門口とは「入り口」の事であるが、もしかしたらここだったのかもしれないと想像した場所がこの「天底毘沙門大主」と言う場所だった。
夜半参とはどのようなものだったか。
明治期に作られた歌劇がある。
ある資料によれば、それは中国の冊封使を歓待するための御冠船踊りに出演した踊り手に恋をした女が男装して拝所などでお百度参りのようなことをしたことが始まりだという。
地方にはモーアシビがあり男女の出会いがあったが、首里、那覇などではそのような野遊びがなく、夜半参りをすることで出会うことが生まれた、と。
今思い出したのは八重山民謡の「月ぬまぴろーま節」だった。
月に願いを掛けて夜半参りをする女性の気持ちをうたったものだ。
たるーの島唄まじめな研究
https://taru.ti-da.net/e2065758.html
そして曲はこのYouTubeに。
https://youtu.be/gldnbZdVIig?si=hN1XhO0SPp0Hrbkk
もう時代が遥かに昔のこととなり、どこで、どのような夜半参りが行われたのか、知る由もない。
想像するだけでも、今帰仁ミャークニーやヨーテー節をより理解することになるだろう、という少し投げやりな気持ちかもしれない。
Posted by たるー2 at 10:47│Comments(0)
│今帰仁ミャークニー