2023年07月27日

歌三線の継承ー夏休み子どもチャレンジ

ブログ「たるーの島唄まじめな研究」を書いている時には、あまり実感がわかなかったが、それを本にしようと思った時に、次の若い世代に島唄を残す活動の大切さを感じるようになった。

島言葉、ウチナーグチを話す若者がとても少なくなっていることを、Facebookの「ウチナーグチ講座」や、民謡協会の色々な場面で感じた。

マスコミが普及し、本土のコンビニや商品が沖縄にあふれるようになり、また学校教育でも島言葉を教えなければ当然そうなるだろう。

ハワイでは長く禁止されていた昔からあるハワイ語を学校教育の中に復活させたという。

話者がいなくなれは、島言葉、ウチナーグチで作られたウタはどうなっていくのか?

歌三線の継承ー夏休み子どもチャレンジ


たるー本を作って記念コンサートを桜坂劇場さんで行わせてもらった時、ある唄者の方がサイン会に来てくださった。私より少し年上の方だ。

「この本ね、孫にあげようと思うんだよ。」

「え、あなたが教えてあげればいいのでは?」

と聞き返すと

「あ、孫は私の言うことは聞かないからね。本だったら読めるから。」
そしてこう付け加えた。

「この本は、とても価値があるよ。
50年後はもっとね。」
と。

BEGINは「島人の宝」で、意味がわからなくたっていいんだよ、その歌が祭りの夜に流れていることを知っていれば、と言った。

でも、唄われないウタは残らない。
その若者が唄わなければ、だ。


こんなことを考えると、今のうちに島唄をきちんと分析し、意味を考え、次に残していかなくてはと思うばかりなのだ。

歌三線の継承ー夏休み子どもチャレンジ

昨日は三篠公民館で「夏休み子どもチャレンジ」という企画があり、三線を子どもたちに教える機会があった。

6名の子どもたちが三線にチャレンジした。

もちろん島言葉と言ってもわからない広島の子どもたちだから

まず「チューリップ」を。
そして、サビだけだが「海の声」や「それゆけカープ」を。

歌三線の継承ー夏休み子どもチャレンジ

みんな真面目に取り組んでくれた。

三線って面白い。

沖縄のことも色々勉強になった。

こんな感想を寄せてくれた。

広島でも若い世代に歌三線を伝えたい。
そんな思いで今年は、広島では史上最年少の女子が新人賞を取れるように指導をはじめたりもしている。

来月8日は海田町の織田幹雄記念館で小学生を対象に体験教室を行う。

歌三線の継承ー夏休み子どもチャレンジ

次の世代に歌三線を繋げたい。



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