2019年06月04日

コンクール雑感 その一

コンクールの結果発表を待つ、という所で筆を置いていた。

コンクール雑感  その一

会場には多くの受験者やその関係者が詰めかけている。

コンクール雑感  その一

三日間で審査員28名。

先生方の講評は、やはり「押壺」が甘い。特に尺、中を間違っている方が少なくない、とのこと。

私も同感。


コンクール雑感  その一

いよいよ発表

広島の私の教室から、新人賞2名、優秀賞2名が合格という結果。優秀賞を一人が逃した。

コンクール雑感  その一

全体のレベルが高ければ、合格ラインが上がる。
たとえミスが少なくても厳しくなる。



ウチナーグチの歌詞の意味、何を訴えたいのか、それを理解し表現することが何よりも重要だ。

何回も師匠の前で、また一人でも歌う。たしかにそれは大事だ。

けれども実演の勉強だけでなく座学も、フィールドワークも重要なのだ。

歌うだけでは、そのウタの背景や実際の景色が見えない。

三線の練習。そして三線を置いて、ウタの故郷を探したり、図書館に行ってウタの背景を調べる。自分の足で調べる。

そんな無駄に思えることも、歌うときに生きてくる。

ウタは誰かに習うだけでなく、自分の目と足を使って調べないと本物にならない、といつも言ってるのは、そういうことだ。そうして師匠からのご指導が自分のものになっていく。


そうした努力がなければ、コンクールで合格してもあまり意味がない、と私は思う。

コンクール雑感  その一

コンクールの結果は重要だ。それで自分の位置を知ることができる。しかし、もっと大事なのは、結果ではなく、そのウタを自分に引き寄せてウタの世界を深く知る経験になったかどうか、だと思う。

「ウタ情け」というものは、そんな経験を積まないと生まれない。

結果が今回はでなくでも、そのまま落胆することなくもう一度勉強すればいい。

コンクール雑感  その一

コンクールの合間を縫って、またあちこちウタの故郷を探す旅もした。

その話はまた次回。




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