洗骨
先日、照屋年之(ゴリさん)監督の「洗骨」を観た。
洗骨とは、かつて琉球で行われていた死者の葬い方。土葬または風葬にした死者の骨を数年後水や酒で洗い、再び埋葬すること。
今でも粟国島や奄美地方の一部では続けられている。
この映画は、題名の通りその洗骨をテーマにしている。
粟国島で工場を経営していたが失敗し、働き者の妻を亡くした主人公を奥田瑛二が好演している。
またユニークなキャラを持つ役者たちが、家族や周囲を演じ、亡くなった主人公の妻の洗骨行事を行うまでの話を少しコミカルな味付けで描いてある。
ゴリさんにとっては初めての長編映画となるらしい。
エンドロールに流れる曲は「童神」で、この映画が「洗骨」をとりあげた深い意味がジワリと伝わってくる。
過去の「命」を洗いながら、現在の自分たちのあり方を洗い、さらに未来の「命」を洗う。
よく出来た映画だと感心する。
必見ですよ。
広島では西風新都イオンシネマでまだ上映中だ。
是非足を運んでほしい。
映画を観ながら
「もし洗骨される立場になった時、自分の骨を洗う人、どんな気持ちで洗うんだろう。」(笑)
なんて、事もふと考えさせられたな。
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