2016年02月22日

稲摺と玄米と

「稲摺り節」というウタが好きでたまに歌ってますが、その一節に

銀臼なかい黄金じく立てて たみし摺りましゅる雪ぬ真米
(なんじゃうしなかい くがにじくたてぃてぃ たみししりましゅる ゆちぬまぐみ)

稲を刈って収穫し、穂を摘み、その穂から玄米を取り出す作業をウタにしたものだと言われていて、沖縄だけでなく、奄美諸島にも「稲摺節」はあります。

囃子には
イニシリシリ クミユリユリ チユリユリ ナユリユリ アヒリヒリヒリ
という実に楽しい言葉が並んでいます。

「なんじゃ」と読む銀と「くがに」と読む金、共に高い価値があるものを表現する時によく使われますが、ここでは籾を籾殻と玄米に分ける木臼(または土臼)の事を言ってます。


▲右の下臼には中心に突き出た部分があり、それを上臼の穴に通して上下の臼がセットされます。
それを二人がかりで上臼に結んだ紐を右、左、右、左と引くことで上臼が行き戻りして上から投入した籾が分離されていくという仕掛け。



私の知り合いが農業をしていて玄米を売ってくれます。急にこの玄米ご飯がたべたくなるという始末(笑)

五合ほど譲ってもらい持ち帰りました。


発芽させようと3時間ほど水につけましたが、炊飯器にも玄米モードがあったのでそちらで。

玄米から精米すると多くのビタミンや繊維質が失われてしまいます。それに精米で保存するのは難しくすぐに酸化し虫がついたり。


玄米ご飯には野菜が合うというので、高菜油炒めと味噌汁と。

よく咀嚼しないといけないので、他のおかずもよく噛むようになり味わいがよくわかるようになりました。普段どんな食べ方をしてきたのやら(笑)

玄米ご飯これから、たまにやってみようと思います。

稲摺り節は、うちの食生活までも変えてくれた、というお話でした。


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Posted by たるー2 at 07:35│Comments(0)琉歌料理
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