火打ち石と灰色の頭
お袋のところは、ゆがふ家から歩いて二、三分のところのマンションで、「味噌汁がさめない」距離にある。
朝ごはんは作って一緒に食べるから歩いているとジョウビタキと出会った。すぐには逃げない人馴れした鳥で、冬を告げる鳥でもある。
駐車場の車の前のフェンスにとまっていることもたまに。
沖縄にも渡っていくそうだが、沖縄で見た記憶はない。
広島城周辺や近くの公園の植木で見かける。
こちらはメス。目立たない色で、なんとまあふっくらしている。
ジョウビタキの「ヒタキ」は「火焚き」からで、火打ち石のようなカッカッというような鳴き声にも聞こえるからだ。
ジョウビタキのジョウは、能楽の老翁の面という意味からきているという説が有力だ。
日本野鳥の会東京のホームページに
『ジョウビタキの「尉」も、炭火の「尉」も、元は謡曲をルーツとした同時期に発生した語のよう』
オスのオレンジ色が炭火の色で、頭の灰色が灰という意味の「ジョウ」もあるのだそうだ。
なんとなく頭が白くなった自分と重なって、可愛らしさ半分、親近感半分(笑)
「たるー本」の製作も大詰めを迎えた。
私の中では春頃から「大詰め」と言ってきたような気がする。製作委員会や校正に協力してくださっている方々も同じだろう。
大変なご苦労をおかけしている。
これが「火打ち石」のようになって沖縄民謡への皆様の理解と普及に繋がるといいな、と願う。
そんな気持ちを持って、あと少し皆さんと共に頑張りたい。
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