ナーベーラーの語源とは

たるー2

2021年09月30日 10:34



今年の菜園でのナーベーラーは少なかった。カラスに狙われたこともあるが、やはり天候だろうな。

でもナーベーラーンブシーにすると柔らかくて美味しい。時々食べたくなる。今回は豚肉多めだな。

ナーベーラーという名前。

「鍋洗い」から来ているという説が有力だ。
だが異論もある。

そもそもナーベーラーと呼んでいたのは本島の一部で、今はテレビの影響で私たちまでそう呼んでいる。

天野鉄夫さんが書いた「琉球植物方言集」という貴重な本がある。




その部分を書き起こしてみる。
順番は変えてある。

Luffa cylindrica M. Roen トカドヘチマ L. acutangula Roxb. の方言名も含む。

ナブラ 奄大 (大和)
イトウイ 奄大

イトゥウイ 喜界
イトゥーウヤ 喜界
ナバラヤ 喜界
ナバラヨー 喜界

ナービラ 永良部

ナブリヤー 与論

ナブラ 奄大・与論

ナビーラ 沖縄

ナビャーラ 宮古
ナベアラ 池間,
ナベアーラ 伊良部
ナベヤラ 宮古

ダベラ 竹富
ダベーラ 竹富

ナバイラ 西表

ナビラ 奄大(名瀬・瀬戸内),徳之 島, 多良間,黑島,波照間,与那国

ナベラ 奄大, 沖縄 (名護嘉手納・

糸満), 西,新城

ナベラー 沖縄 (南島八重垣) ナベーラ 沖縄(饒波), 石垣,小浜

ナベーラー 奄大 (宇檢) ナーベーラ 沖縄(琉球語便覧・沖縄



糸瓜という言葉もみられる。
が、多くは
ナバラヤ
ナブリヤー
ナベラ
ナビラ
ダベラの「ダ」は「ナ」の変化だ。

頭は「ナベ」「ナブ」「ナビ」に集約されていく。

これが「鍋洗い」の「鍋」(ナビー、ナビ)からきているのかはこれだけでは明らかではない。

結局分からないということで。


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