「7組出演 抑揚効かせた歌声」

たるー2

2024年09月10日 08:42


(沖縄タイムス 2024年9月10日朝刊)

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【今帰仁】 自然や故郷への思い 恋愛などの生
活情景を独特の節回しで歌う「今帰仁ミャークニー」の大会が8月31日、今帰仁村仲宗根であった今帰仁まつりの一環で18年ぶりに開かれた。 7組が出演し、村への愛や親の教えの深さを抑揚の効いた歌声で表現した。 (北部報道部・松田駿太)

今帰仁ミャークニーは三線を本調子から「二揚」に調弦するのが特徴で、時には即興で思いを歌にする。
「本部ナークニー」などの源流といわれ、村内で脈々と受け継がれてきた。
長浜雅敏さん(65)は子どもの頃、父親が農作業を終えた夜に体の疲れを癒やすように歌っていた記憶が残っていた。自身は新しく落成した村役場の新庁舎を祝う気持ちと、大人になって
分かった親の情けの深さを今帰仁ミャークニー大会の出場伝えた。「自分の思いを表現でき、気持ち良く歌えた」と笑顔を見せた。

村の民生委員を務める大城豊昭さん(68)は、村出身の民謡歌手、故上原正吉さんが作った歌詞を歌い上げた。同じ民生委員の女性9人にコーラスに付いてもらい、今帰仁の女性の美しさ
旋律に込めた。 「大勢の前で緊張したが、楽しかったし満足だ」と振り返った。

琉球民謡研究家の関洋さん(65)は、8年前に今帰仁ミャークニーを知って以来、研究を深めてきた。 自身も歌を披露し、「庶民のミャークニーが途絶えないように、発信を続けたい」と意気込んだ。

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