色と沖縄

たるー2

2018年04月06日 07:14



今朝のしまなー(からし菜)。発芽から四、五日で、二葉から本葉がたちはじめた。
このままだと密集しすぎなので間引きを実施。



間引き菜はサラダや味噌汁に。からし菜らしい辛味はまだ弱いけれど美味しい。シマナーというのが元の呼び名だろう。塩漬けにしたものがチキナー(漬菜)、それに豆腐とトゥーナー(ツナ)を加えて炒めたものがチキナーチャンプルー。ここまで目指して、毎日の水やりを頑張ってる。

それにしても新鮮な緑は食欲を誘う。



「ハイサイ!ウチナータイム」四月号を送って頂いた。宮里さん、いつもありがとうございます。


四月号は「シマウタと夢」。「夢」(イミ)はよく使われるキーワードだ。

次号五月号は「色」(イル)だ。

沖縄に旅すると何を見ても色彩に満たされている。
野菜の緑から花や木々、海や空、首里城や着物を見てもそうだ。この豊かな色は沖縄の人々にとっても財産なのだ。

あの「紅型」の発生も、神事を司るノロの着物を白地にして、そこに神仏への願いを込めた色をつけたものだと言われている。神事に色が欠かせない。

ウタに使われる色も、豊かなイメージと繊細な感覚を表現するために使われている。

昨日も書いたが「貫花」の花をつなげる糸の色に込めた想いもウタになっている。

私たちは意識する、しないに関わらず色に想いを込めているのではないだろうか。

そういえばウチナーグチで「緑」(みどぅり、みどぅい、みるい)は、色というよりも「新芽」のことだ。「鶴亀節」で「若松ぬ緑 床の前に飾て」と歌う「緑」だ。

辞書などをみると「元来、新芽のことで、それが色に転じた」とある。もう、そんな意味で使うことは私たちには無くなったように思う。

もう一つ。前日「ブラタモリ」で宮崎の青島が取り上げられていた。青島は神社があって島自体が神聖な場所とされている。

この「あお」は沖縄語では「おー」、「青い」は「おーさん」という。もずくや魚の天ぷらが美味しい奥武島(おーじま)をご存知だろう。「奥武」は「おー」の当て字だといわれている。では「おー」(青)とは何か、神聖な場所の色だといわれている。つまり昔は亡くなった方を祀る場所で「あの世」との入り口を意味した。「大島」というのも当て字である場合があり神聖な島だったりする。

色と沖縄を考えると話題が尽きない。


沖縄本島南城市の奥武島


久米島の奥武島




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