ヨーテー節を掘り下げる
昨日は桜坂市民大学でzoom講座として行っている「たるーの島唄深掘り講座」だった。
参加者の方から
「この講座はいつからやっているのですか?」
という質問があった。
2022年の2月から講師をさせてもらっているから、今年で3年目となる。
「こんな講座があることを知らなかったので」
というご意見を頂いた。
私の宣伝も弱いのかもしれない。
今回は「ヨーテー節」を深掘りした。
よく知られている西武門節との関係、
ヨーテー節は屋我地島のモーアシビウタとして継承されて来た。
私の「深掘り講座」では「てぃんさぐぬ花」や「ナークニー」「安里屋ゆんた」や「上り口説」などをこれまで取り上げて、琉球時代のヤマトや中国との関係、庶民の暮らし、江戸上りなどを深掘りしていく。
前々回は、今帰仁ミャークニー大会の報告も兼ねて「今帰仁ミャークニーを深掘り」した。
今帰仁ミャークニーを10年近く調べていくうちに、隣島である屋我地島にはヨーテー節があることにふと疑問を持った。
今帰仁ミャークニーもヨーテー節も共にモーアシビで生まれ育って来たウタ、民謡である。
そこには関連はないのか?と。
また、ヨーテー節を現代でも継承していこうという地域の取り組みがあることも知った。
今帰仁村と屋我地島とは、今はあのワルミ大橋で繋がっている隣合わせの島だ。
今帰仁村には湧川という字がある。そこには湧川ヨーテー節があり、また今帰仁ミャークニーもある。
両方を継承する地域があるのだ。
歌詞も共有されている。
湧川の若者と屋我地島の若者との交流は羽地内海を挟んで行われた。湧川の地域の南には羽地という地域があり、そこには勘定納(かんてぃな、はんてぃな)という米の集積港があった。
その話とヨーテー節は深く関わってくるのである。
折しも昨日は旧暦の正月であったが、これまた偶然なのかどうか知らないが、ジャングリアというテーマパークが今帰仁村に7月に完成するという報道。
自然を生かしたテーマパークだというが。。
どう変わっていくのか。
自然までもがマネーゲームに取り込まれることだけはないように願う。
私は沖縄には「ウタのテーマパーク」というものがあっても良いのではないか、と昔から思っている。それも沖縄県内各地に。
次回の深掘り講座は、少し先になるが、
4月23日19時〜20時30分
桜坂市民大学 たるーの島唄深掘り講座
与那国ションガネーとドゥナンスンカニ
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